その症状、アレルギーかも?

「便秘、肌荒れが続いてる」「ほっしんが出る事が多い」「イライラや不安が強い」「頭痛やめまいがするが病院で何ともないと言われた」等々、理由がわからないけれど何となく体調が悪い。こういった症状が実は食べ物が原因で起こっている場合があります。

一般的に食物アレルギーとして知られているのは、IgE抗体による「即時型」の食物アレルギーで、食べ物を摂取した直後(通常30分以内)に皮膚症状(かゆみや蕁麻疹など)や呼吸器症状(喘鳴、咳など)、消化器症状(腹痛、下痢、嘔吐など)などを認めます。そして、場合によっては喉頭浮腫による窒息など命に関わることもあります。

一方、最近注目されているのは、「遅延型」の食物アレルギーです。このタイプのアレルギー反応は、IgGやIgA、免疫複合体が関与し、食べ物を摂取してから数時間~数日後に症状が現れます。

頭痛、めまいなどの頭部症状から、抑うつ状態、睡眠障害、自閉症などの精神・神経症状、慢性便秘・下痢などの消化器症状、ニキビ、アトピー性皮膚炎などの皮膚症状、喘息、アレルギー性鼻炎などの呼吸器症状まで体内のあらゆる部位・器官で発症します。その他にもこちらの様な様々な症状が起こりえます。

「遅延型」は「即時型」ほど重篤な症状になることは少ないですが、症状の発現が遅いため症状と原因食物との関係がわかりにくく、原因が食物にあると認識することが困難です。
そのため、原因がわからないまま何年も症状に苦しんでいる人が沢山います。

また、「遅延型」アレルギーは、好物でいつも食べているなど摂取頻度が高いものでアレルギー症状がでることが多く、中止して初めて体調が良くなっていることに気づくことも多いです。

遅延型の食物アレルギーによって起こりうる症状の例

  • 全身症状
    疲れ・怠さ
  • 頭頸部症状
    頭痛、めまい、慢性中耳炎、慢性副鼻腔炎、慢性鼻炎、口内炎など
  • 精神・神経症状
    極端な感情の起伏、不安・焦燥感、抑うつ気分、睡眠障害、集中力低下、活動過多と不機嫌(小児)など
  • 胸部症状
    喘息、動悸、不整脈、胸痛など
  • 皮膚症状
    ニキビ、肌荒れ、アトピー性皮膚炎、ほっしん、発汗過多など
  • 腹部症状
    便秘、下痢、腹痛、消化不良、腹部膨満、嘔気、嘔吐、過敏性腸症候群など
  • 筋肉・関節症状
    筋肉痛、関節痛、関節炎など

アレルギー抗体の種類

IgE抗体
(即時型アレルギー)

反応は、食物または吸入によるアレルゲンへの暴露の直後に起こります。
通常、アレルゲンへの暴露から15分以内に初期相反応が現れます。その後、後期相反応が4~6時間後に現れ、浮腫や炎症が何日にもわたって続くことがあります。

特異的IgE(保険適応):即時型アレルギーの原因であるアレルゲンに対する血液中の抗体有無を確認するための検査です。

IgG抗体(遅延型アレルギー)

抗体は、血液中で最も多くみられる抗体です。
炎症のプロセスは数時間から数日間と緩やかですが原因食物が分かりにくく、様々な症状を引き起こします。

IgA抗体(遅延型アレルギー)

抗体は粘膜に多く存在する抗体ですが血液中にも存在します。IgG抗体と同様、この抗体も遅延型の反応を示すと考えられています。

遅延型アレルギー検査(保険適応外)

IgG+IgAスタンダードフードパネル
(lgG109項目+lgA109項目)

価格:66,264円(税込)

日本人の食生活にお馴染みの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、昆布などをバランスよく揃えた、96種類(現在各108種類)のフードパネルです。

IgG+IgAスタンダードフードパネル

  • 乳製品
    チェダーチーズ、カゼイン、牛乳、ホエイ(乳清)
  • 卵/肉
    牛、鶏、鶏卵(卵白)、鶏卵(卵黄)、アヒル卵(全卵)、鴨、ラム、豚
  • 魚/シーフード
    イワシ、ハマグリ、タラ、カニ、オヒョウ、タコ、カキ、バラフエダイ、サケ、ホタテガイ、エビ、イカ、マグロ、サバ
  • ナッツ/種子/豆/穀物
    アーモンド、オオムギ、キドニー豆、あずき、大豆、さやいんげん、そば粉、カシューナッツ、トウモロコシ、グリアジン、小麦グルテン、緑豆、オートムギ、グリーンピース、ピーナッツ、ピスタチオ、玄米、白米、ライムギ、ゴマ、スペルト小麦、ヒマワリ、クルミ、全粒小麦、キノア
  • フルーツ
    リンゴ、アボカド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、グアバ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ
  • 野菜/藻類
    筍、もやし、ビート、苦瓜、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、ピーマン、サツマイモ、ジャガイモ、かぼちゃ、ラディッシュ、ほうれん草、ズッキーニ、トマト
  • ハーブ/スパイス
    カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ(カイエン)、バニラ
  • その他
    カカオ、コーヒー、蜂蜜、さとうきび、製パン用イースト、醸造用イースト

※項目は予告なしに変更となる場合があります。

IgG食物過敏セミパネル(120項目)

価格:38,808円(税込)

日本人の食生活にお馴染みの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、海草などを、120項目取り揃えたバランスの良いパネルです。最新技術のマイクロアレイを採用、より多くの項目を短納期かつ高精度に検査します。

IgG+IgAスタンダードフードパネル

  • 乳製品/卵
    カゼイン、チーズ(ミックス)、卵白、卵黄、牛乳、ホエイ、ヨーグルト

  • 牛肉、鶏肉、馬肉、ラム、豚肉
  • 魚/シーフード
    シーバス(スズキ目)、ハマグリ/アサリ、タラ、カニ、ウナギ、サバ、タコ、カキ、鮭、イワシ、ホタテ貝、鯛、エビ、イカ、マグロ
  • ナッツ/種子/豆
    アーモンド、ソラマメ、サヤインゲン、キドニー豆、カシューナッツ、栗、ヒヨコ豆、ココナッツ、銀杏、緑豆、エンドウ豆、ピーナッツ、ピスタチオ、菜種、あずき、ゴマ、大豆、西洋クルミ
  • 穀物(グルテン含む)
    大麦、デュラム小麦、グリアジン(グルテン)、オート麦、ライ麦、スペルト小麦、小麦、小麦ふすま
  • 穀物(グルテン含まない)
    ソバの実、トウモロコシ、キノア、白米
  • フルーツ
    リンゴ、アボカド、バナナ、ブルーベリー、チェリー、ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、メロン(ハニーデュー)、オレンジ、桃、洋梨、パイナップル、イチゴ、スイカ
  • 野菜/藻類
    寒天、わかめ、アスパラガス、ナス、ビート(てんさい)、ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、セロリ、キャベツ、キュウリ、ニンニク、ショウガ、昆布、リーキ(西洋ネギ)、レタス、もやし、マッシュルーム、オリーブ、タマネギ、ピーマン(ミックス)、ジャガイモ、かぼちゃ、ラディッシュ、ほうれん草、サツマイモ、トマト、カブ
  • ハーブ/スパイス
    バジル、赤唐辛子、シナモン、カレー粉、マスタード、パセリ、コショウの実、ペパーミント、バニラビーン
  • その他
    カンジダ、サトウキビ、カカオ豆、コーヒー、ハチミツ、紅茶、緑茶、製パン用イースト、醸造用イースト

※項目は予告なしに変更となる場合があります。

採血前の生活に関して

  • 小麦やグルテンをはじめ、特定の食品を除去した食事をなさっている場合、該当する項目の値が低い、または無反応となる可能性があります。
  • 医師の指示が無い限り、通常どおりの食生活を送り、検査をお受けください。
  • 過去に拒絶反応やアナフィラキシーの可能性があった食物の摂取は避けてください。原因食物への2回目の摂取により致命的な影響を及ぼす可能性があります。

注意事項

本検査は生後6か月未満の方はお受けになれません。

お薬を服用中の場合

経口・鼻腔内コルチコステロイド(プレドニゾン、ベクロメタゾン、フルチカゾン、トリアムシノロン等)、局所コルチゾン懸濁液およびクリーム剤のような免疫抑制剤は、抗体検査の結果に影響を与える可能性があります。影響を避けるためにこれらの薬剤を控えていただく期間は投薬量や頻度により個人差が大きく、数日の場合もあればそれ以上に及ぶ可能性もあります。

また、薬剤の中止が不可能な方の場合には、自覚症状があればそのまま検査をお受けいただくケースもあります。現在ご使用中の薬物を変更する場合には、担当医または薬剤師にご相談ください。

アレルギー検査

IgG食物過敏セミパネル32,340円
※価格は税込価格となります。